あたなには左手がある。

右手をけがしたためテストを受けなくても済むという甘い考えに対して、『先生はニコッとしてあなたに左手がある」とさらりと言ってのけた。(P194岩波ジュニア新書 質問する、問い返す。名古屋隆彦著)著者の中学校時代のエピソードである。頭ごなしに、テストを受けなければいけません。左手で書きなさいと、いわずに、左手があることを気が付かせ、自然体での即答は、甘い考えを吹っ飛ばしてしまった。あなたには、私には何がなにのかではなく、あることに気が付くことを問い返そう。