給与から控除される社会保険料(広い意味)のうち、金額がすくないためその変動に気がつきにくい雇用保険料である。通常は4月から料率改定であるが、コロナ感染症による経済活動の鈍化による影響も考慮のためということで、2022年は2段階に料率をアップし、この10月支給される給与からは、今までの雇用保険料よりもアップとなっている。変動に気がつき難い要因のひとつには、狭い社会保険料(健康保険料+厚生年金保険料)と異なり、一定期間の保険料が固定ではなく、その月ごとのの額面の支給賃金に料率をかけて計算される仕組みのため、残業代の多寡や支給項目の変動により、保険料の額が毎月変化するためでもある。