社内で新聞紙を広げ読んでいる人は、皆無となった。携帯電話を読む、聴く、視るをそれぞれに、この空間を自分の書斎としている。自宅と職場という2つの領域をつなぐ接点、この時間は自分だけが仕切る場と時である。時間をずらせば、座れるとなれば、到着後の仕事へスタートもスムーズ。心身の状態を、通勤時間空間内ですでに業務へ開始準備し、逆に帰宅時間は、モードチェンジする時間となり、自宅でどのように過ごすかを決定するプロセスだ。 昭和の満員電車の映像をみると、乗り切れないのに乗車しようとする乗客とそれをまさしくはぎ取ろうとしているホームでの各電鉄会社従業員との攻防。これでは会社に到着時にくたくたであった。 企業の柔軟な働き方の取組のひとつとして、通勤の負担を取り除き、このプロセスを働き方へ向き合うプロセスとしてとらえ方を少し変えることで、柔軟性が増す。
