資金調達となると、まず、銀行からの借り入れが思い浮かぶ。が、現在はいろいろな手法がある。寄付を募ると同じような感覚だが、新しいクラウドファンディング。お金を集めるという発想自体、無縁ではと思う主体でも、そういう手があるという方法で賢く、攻めの調達があった。美術館では、所蔵品を「売立」=売却。持ち物を売るとは身をやつし、先細る印象だが、所蔵の趣旨と会わない美術品を手放し、新たな美術品を買い入れるというやり方で、その美術館の魅力を増加させる。この方法で老朽化した入れ物=美術館そのものを立替のための資金調達とした。この美術館が所蔵品していた31点を競売し、29点は記録的な高値となり、無事調達。時代の流れもよく、中国からの、中国美術品を買い戻す機運にのり高額調達ができたと紹介されてもいた。