7月は算定基礎届、労働保険料の申告と年1回の処理が重なる月である。算定基礎届の仕組は4月~6月の賃金の平均を計算するというものだが、奥が深い。毎月の合計額を単純計算すればよしというものではなく、遡及支給の場合、一定回数以上の賞与も月平均して加算する必要もある。巷間いわれるところでは、4月~6月に残業しないほうがいいというのもこの3箇月平均され、この金額に基づく社会保険料が原則、1年間固定されるからである。4月に昇給した方で、さらがこの期間に集中すると、9月改訂より一足先に社会保険料のアップがされる。これが月額変更といわれるものである。社会保険料アップは取られる視点からすれば、痛い。が、病気やケガした場合の傷病手当金、将来の年金への反映でもある。