物体としての本

電車内では、本を読む姿よりも携帯電話を見ている姿が圧倒的な多さに既になっている。動画や漫画、書籍、ニュース等読む内容も様々となる。物体としての本は、カバーで覆われていなければ、背表紙で表題がわかる。ベストセラー、学習書、英語を学ぶため、資格取得のためといったその背景までも、彷彿される。物体としての本は、インテリアとしての本の役目がある。革表紙、金文字で、書棚に収まる、まさしく圧巻な眺めとなる。    お祝いに、物体としての本「広辞苑」を贈るといっていた知人、もう10年以上前の話となった。今でも、贈る本は物体としての本と聞いてみたい。本の手触りと香りが本にあるから、と返事の声が聞こえてきそうだ。