女のお婆さん 

確か、当時、国語の教科書の一節に、『女のお婆さん』というくだりがあった。お婆さんイコール女である、なのにわざわざ『女』と説明しているか。『年齢を重ねると、男女とわず、中性化してくる。女=女らしいと形容し、年をとっても女性らしさを醸し出しているお婆さんを強調したかったのでは』いろいろと意見が出た。それから幾星霜。女らしさ、男らしさとは何か? 決めつけること自体もそれぞれに生きづらさを与えるという視点がでてきた。骨粗しょう症は女性の罹患が多いが、男性も罹患する病気である。更年期障害もしかり。医療の分野も単純に性別での判断枠組みを優先をしていると、思わぬ落とし穴がある。端から「バイヤス」があると理解をしていかないと、適切な診断と治療ができない。新聞記事の中で記述されていた、自動翻訳で、『医者は私にすぐ電話するようにといった。』は、The doctor told me to call him right away. とhim 医師イコール男性。(日経新聞 2022年9月11日掲載科学の絶景)しかしながら、日本でも医師の男女の比率は、全体でおおよそ男性7割、女性3割に達している。(診療科目により差がある。外科医は女性は7%)医師は男性と決めつけられない。女らしいお婆さん、男らしいお婆さん、女らしいお爺さん、男らしいお爺さん さて、この場合に男らしさ女らしさは??