初めて、ベビーカーを使用して歩道を動かしたとき知ったのは、歩くときは気が付かなかった歩道の段差であった。その時まで、歩道の際には支障を感じることがなかったのは、偶々足に不自由がなかっただけだった。捻挫や骨折で足が上がらない状況だったら、ベビーカーを使用する前にこの段差が断崖のように感じたのはもっと早かったかもしれない。『自転車を運びながら郊外に駅を上がり下りするようになって、私にはそれまで違う世界が見え始めた・・・・』(多様性の科学P37)に同じ感覚が記されている。『盲点は目に見えない。そのためにには多様な視点で自分の盲点を気づかせてくれる人人が必要である』と、続いている。