介護保険法施行前に、1年6か月とある市の介護作成委員に加わる機会を得た。すでに20年以上も前のことになる。福祉的政策から保険制度への大転換であった。委員会の最終会合の際に、雑談の中で、当時の介護提唱年齢代表委員から、「介護される側、介護する側どちらが幸せなんでしょうか。」とポツリ。市の担当者側からは、「もちろん両方が幸せになれれと思っています。」と意見交換がされた。若い世代は無論、誰しも自分には介護される側になることをできれば思わずに過ごしたい。しかしあの当時から20年経過し、寿命もさらに延びている中、誰もが、今一度幸せのための介護を考えることが求められてきた。