ヴァイオリン

引っ越し先で、初夏は外はまだ明るいが、そろそろ夕餉の支度に向けて買い物やら子供が帰宅する時分になると、どこからか、子供が弾くヴァイオリンの音色が聞こえてくる。たどたどしくが、何回も繰り返し、少しずつ上達していく。ほんのわずかな時間。16分の1のヴァイオリンは、玩具のようなサイズ。首をかしげて支えて立っているだけでも、姿勢を維持するのは大変なこと。身体の成長に合わせてサイズを変えていく楽器は、この楽器くらいだ。(チェロもある)この音のご縁で後にサイズに合わせてヴァイオリンを貸していただくことに。