とある企業の手帳に、『日本語似ている言葉のひとことメモ欄』があった。知っているようで、知らない言葉の違いとして、「べランドとバルコニー」とともに、「おざなり、なおざり」も記載されていた。日常的にさりげなく使用している言葉だが、改めて突き詰め、説明しようとすると即座にうかばない。が、皮膚感覚的に違うと明白だ。おざなりに仕事をする。が、なおざりに仕事をするのはちょっとおかしいという意識だ。なおざりはまだその仕事にすらやっていない状況なのだ。おざなりは、手抜き、なおざりは、ほったらかし。おおざっぱだが、ストンと腑に落ちる。