昭和51年の出版された本を読んだ。テーマとは別に気になる数字が3つ。①2万円②30万円⓷3000円。今、この数字を言われてもなんと21世紀の日本人、違和感を感じない数字である。半世紀前の話は、青磁の壷を巡る小説だ。デパートでの購入額が①2万円。世話になった方へのお礼の品としての金額。今でもそのくらいかなと思わせる。 ②30万円は、旅行中に買い物をするだろうと、古都・京都へ出かける婦人の手持ち現金額。 今なら現金ではなく、カード使用。現金はいくらも持たないものの、着物関連の奮発買物としてはこのくらいか。 ⓷3000円は巡り巡ってこの婦人が、旅行先での骨董市で購入する金額。いまでもこのくらい金額での掘り出し物がありそうだ。 先週から、2000円代の米が販売され、行列が続く模様が報道された。昭和50年代の米の値段はと調べてみると、1975年(昭和50年)に、米1升(約10kg)の価格は、450円 1俵(約60kg)換算すると、約2700円程度となるそうだ。その後、米価は上昇し、1977年(昭和52年)には、なんと、米俵1俵が17,294円に達し、昭和52年時点で、5キロ換算すると、1441円。数字が物語る昭和100年からみる昭和50年代