見えないものが見える

モネの有名な絵画『水連』を前に、4歳の子が、『カエルがいる』といった。学芸員が驚き、『どこに見えるの?』とたずねると、『水の中にいる』のエピソードを思い出す。子供・幼子には、見えないものが見える。小学校1年生の算数プリントには、水連の葉のイラストにカエルの絵、その数を書かせる。左から 葉の上に2匹、真ん中には1匹、一番右にはいないので ゼロ よくできました。すべて正解であるが、ここで一言、『ケロ』と書いてある。さてさて、『なぜ』と『水の中にカエルが1匹いる』と指摘した。見えないものがまだまだ見える年齢であった。