知人夫妻は、落語を趣味としている。といっても聴く側である。ホール落語中心だが、予約がなかなか取れないといっていた。これもコロナ以前のことである。実演の藝能は、コロナ禍の中で大変な状況であるが、古典の世界の落語も、ZOOM利用のうえコロナ禍の中でも公演を実施している方、また、ネットにて公開するなど古典こそ新技術に対応してさらにファンを世界に増やす機会としているともきく。言語にとらわれずに、日本語を飛び出して公演する術にある。さらに落語は身振り手振り、豊かな表現力で、言語の壁を乗り越える。改めてネット上の公開された演目を見てみると、なるほど、『笑いの扉』は世界に開かれていたと実感できる。