花の命は長く

長きにわたる勤労に対して、感謝の意を込めて、花束が贈られる。花の命が長いようにと、根本には水分補給のための保存剤が忍ばせてある。紐を解き放ち、花瓶に移す。花の命は結構長いと、その昔のCMを思い出す。しっかりと水切りをすれば、思いのほか楽しめる。翌々日、そうはいっても命に限りがある。枯れだした花を取り出し、花瓶を一回り小ぶりなものに移し変える。それなりにまだまだ、楽しめる。贈り物の花は、プロによる手間をかけてあるせいか、一般的な切り花よりも日持ちがいい。とはいえ、移し替えるごとに、茎が短くなってくる。そして、花瓶ではなく、ミニチュアのような代用花瓶は、なんとミルクピッチャー それなりに様になった。手間をかけ、ちょうどいい入れ物を用意する。花の命は長い。