花がわらう

久しぶりにラジオを聞いていると、『幼子が、お花に水をあげると笑う』というエピソードが紹介されていた。花が咲くことを笑うという表現があるが、子供はそれを知らなくとも、感覚的に水を吸い上げてみるみるとイキイキする花をみて、笑っていると表現した。花笑うと綴った古来の人も、きっと声を上げた幼子のような感覚があった。暑さの中、朝から干上がりしょんぽりしたいた鉢植えの花に水をあげるとほんの数分で、しゃっきとする。確かに笑っている。