紫陽花

まだ、紫陽花が咲いているというと、驚かれる。咲いているというより、枯れているが、そのままにしているというのがふさわしいかもしれない。紫陽花の花を切らずにおいてあるのは、理由がある。七変化と言われるこの花だが、その経過を眺めることなく、手折るのは惜しいと、そのままにしておくと、その名の通り、七変化しているのがよくわかった。それ以来、花の命に任せるままに、そのままにしておくと、いつの間にか、花は自然となくなり、そして下から芽吹く。その循環がまたも始まる。