意地悪ばあさんという4コマ漫画、人気を博していた当時、病の『がん』といえば「不治の病」特別で恐ろしい病気だった。この漫画の中、医師にがんはがんでも、『鳥のがん』の絵をみせて、「先生、これは何ですか?」と言わさせようとして、隣の部屋で臥せっている家族?を脅かすという場面だった。それから幾星霜、一部のがんは特別な病気でも治らない病気でもなくなった。また患者は臥せっているのではなく、治療と仕事を両立できる時代に入りつつある。 とはいえ、周囲の配慮を受け、適切な医療を受けることが前提である。病患者等の就労実態に関する個人WEB患者調査では、治療期間中の勤め先での配慮の適用状況は、「特段の配慮の適用なし」が57.5%を占め、具体的な配慮は、「通院治療のための休暇取得」が19.6%で最も高く、次いで、「入院・治療等に対応した長期の休職・休暇」(15.0%)、「仕事内容の柔軟な変更」(8.3%)、「残業・休日労働をなくす」(6.9%)、「所定内労働時間の短縮」(6.7%)など。JIL調査シリーズNo.240『治療と仕事の両立に関する実態調査(企業調査)』(2024年3月)
https://www.jil.go.jp/institute/research/2024/241.html?mm=1959