曰く

曰くとは、神様のお告げを意味する。論語に「子曰く」とあるが、孔子の言葉は神のごとく尊び敬うことを表す。(参照常用字解 著白川静P26)息を吐き出し言葉を発する凡人は時折、その言葉につまる。忖度することが多く、その場の雰囲気を意識する。どう思われるかと、気にして言葉が出ない。また、気にしないため的確な表現ができない。発されない言葉は、異論がないということではない。言えない言葉、異見を汲みだす方策も必要となる日常。神様ではないのだから、曰く言い難し。