後ろ向きで安全確保

通常だと、後ろ向きで歩くといえば、「大丈夫」と心配になるが、業種によってはそれが労災予防の対策となる。宅配業のA社では、「車両荷台からの降車の際には、あえて後ろ向きで必ず降りることを規則化」仕事柄か、どうしても荷物を持ってという発想になりがちである。当然、荷物をもって前向きでステップにかけるとなると、躓き、滑り、転落事故や労災発生の原因となる。前向きで降りると一段あるステップの足のかかりが浅くなるからである。『後ろ向き』となるとさすがに荷物を持っては無理が生じる。また、必ず手すりにつかまりながら降車せざる得ない。これだけでも労災発生を抑えることができる。参照:労働安全衛生広報NO1219 P9