「2025年度(第36回)新入社員の会社生活調査」結果では、「年功序列」と「成果主義」のどちらを望むか尋ねたところ、「成果主義」43.6%に対し、「年功序列」は56.3%で「年功序列」を望む回答が「成果主義」を初めて上回った。さらに、「終身雇用」を望む割合は69.4%、「同じ会社に長く勤めたい」51.8%といずれも増加傾向にある。入社しても定着しないとなげく事業所も見受けられる中、新入社員側の意識は、安定志向”の強さがうかがえるとこの結果で伺えるとしている。 職場の環境については、『魅力的な環境』について、「仕事はそこそこ大変だが、成長を実感できる」58.8%が「仕事はそこそこ楽で、成長の機会も少しはある」30.6%を約28ポイント上回った。“安定志向”でありつつもほどよいチャレンジを通じ着実に成長できる環境を求めていることがうかがえる結果となった。さて、『そこそこの大変 そこそこ楽』とは、どの程度なのか、双方で確認していかないと、ミスマッチが生じ、長く働くことに繋がらない。チャレンジして成長を感じることができる程度とは? 期待をしつつ、支援も怠らないという覚悟も問われる。
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/research-report/2025/07/15-01.html