10年以上前、とある会社の就業規則には、孫休暇の規定があった。聞けば、3世代同居も多い地域では、一家総動員で、子供を見守る。この会社では、高齢者を活用するために、孫休暇があることを会社のチャームポイントとしているというわけであった。高齢者の活用の時代から、高齢者も総動員時代となった時代では、孫休暇も当たり前という会社の姿勢を見せ、差別化する。70歳まで働くとなると、いままで定年退職した親世代を当てにしていた子供世代からの孫への応援要請に応じることが難しくなった。育児休業が、母親から父親まで、そして祖父母へと拡張し、働きながら育児応援もできる仕組みが必須となった。