四季から二季へ

日本には、春・夏・秋・冬の明確な四季があった。と過去形になるくらい今年は、暑い時期と寒い時期の二極化が一挙に進んだかのようだ。四季があるからこそ、俳句の季語も多様にある。これが夏の季語?と思うものもある。その代表が甘酒。これは冬の季語ではなく、夏の季語。気候変動のせいではなく、以前は夏の滋養をとるために飲まれていた。これが現在でも夏の季語とされている。気候が変動する中で、季語も今後は変容していくものもあれば、そのまま語り継がれていくものもあるのかと季節の移ろいの中、ほんの少しの気づき。