令和2年度の協会健保の決算見込みがまとまった。昨年の4月~5月に医療機関の受診控えがあり、このため大きく医療給付費が低下した。これを受けて黒字額が過去最高(6183億円)になった。黒字といっても喜ばしい黒字ではない。一方収入(保険料)は、コロナ感染症により保険料特例猶予制度によりダウン。被保険者の伸びも急激に減少となっている。健康増進によって医療費が削減されたわけではない。受診控えにより健康を損ない、一方では収入が伸びず、そのため今後の医療費増への影響が気がかりである。労働新聞令和3年8月2日参照