労災 60歳以上

 働く高齢者の増加とともに、年齢別で比較すると、60歳以上の男女別の労災発生率(死傷年千人率)は男性が3.91、女性が4.16で、30歳代と比較して男性で約2倍、女性で約4倍に上るなど、令和5年の労働者の死傷病報告では、年齢が高くなるほど発生率が上昇する傾向。                                            70歳までの就労機会が努力義務とされ、人口動態の変化や高齢者の健康状態の向上を背景として、雇用者全体に占める60歳以上の割合が高まっている。休業4日以上の死傷者数に占める60歳以上の割合も、平成15年に15%程度だったものが令和5年には29.3%と大きく伸びている。                                     視力 聴力も含めどうしても衰えるのは摂理。とはいえ、明るさの確保や聴力の衰えには、メモをとってとなど設備だけではなく、ちょっとしたことで、予防ができる面もある。今一度、高齢者もさることながら、現場働き手の目線で、事業所内を点検してみることをおすすめする。