有名なオレンジ問題。1個のオレンジを2人の姉妹が取りあう。半分ずつ。じゃんけんでどちらか一方に1個。もう1個買ってくる。など公平と不満解消の方策を立てる。今日、今欲しい。それも1個分でなければとなると、じゃんけんしかないのか。つまり一人が総どり。何に使うつもりと、問うと、最適解が浮かぶ。ジュースにするから果肉1個分、オレンジの皮を使ってケーキに入れたい。皮を1個分。1個あればそれぞれの目的に十分にこたえられる。例題のようにうまくいくことばかりではないが、『なぜ』『何に使う』『どうして今でなければならない』など、固執する理由を分解することで、交渉の目的とするそのものが異なって見える。斜め横、後ろから上から、下から、目線を変えると見える世界が異なってくる。