ホーソン効果

ホーソン実験では、本来、職場環境がどの程度作業に影響を及ぼすのかの実験であった。手元の照度をアップして作業効率もアップされるというデータが得られれば、伝統の普及につながる。ところが照度アップとは無関係に、作業効率がアップした。被験者を選別して照明を暗しするほど作業速度がアップするという予想外の結果であった。選抜され、注目を浴びている中での作業が、効率アップになっていた。無論職場の作業環境の充実は必須なことであるが、それ以外にも人間の心理面の作用も大きい。ほめて改善を進め、エラーを減少させるという発想につながっていく。(参照 『ほめる文化がヒューマンエラーを減らす。』P100)