シゲル カワイ

2001年の発売以来、販売先を一部のコンサートホールや音楽大学などに限定してきたと、検索したところ掲載されたこの名前はグランドピアノの商品名。2025年ショパンコンクールおいて、スタンウエイに次ぎ、出場者から選ばれていたのをみてようやく知った。すでに21年のショパンコンクールなどを通じて評価が高まり、従来は音楽大学、コンサート会場から個人への販売へと記されていた。                                 『ピアニストは、コンクールでファイナルに残れば、人生が変わります。その人生の選択として選ばれたピアノが「Shigeru Kawai」だったんです。こんなにうれしいことはないですよね。』と、開発にあたった方のインタビュー記事にも行き当たった。                                                     美しく会場に響く地上から降り注ぐ音の粒子、そこに行き当たるまでは、選ばれし演奏者の何年にもわたる鍛錬とともに、楽器を形作る木を何年も寝かせ、職人の手作りによる技術の支えが伴っている。