エミューの夢

明け方、鶏の鳴き声が聞こえてくる。あの鳥の鳴き声は聞こえない。近くに園があるというのに。朝食前の散歩に、登った先にその園が見えるというので、覗くと静かに、じっと、大人しく、そう音無の構えで立ってたのは、エミューである。ここでは、環境問題解決のためとして、エミュー園を運営。食用として育成している。直接運営するカフェはこの夏開店したてというので、案内してもらい、ランチをいただく。スモークされた赤身の肉は柔らかく、臭みもない。ちょっと塩気が多いのは個人の好み。羽も卵もすべて工芸品に生まれ代わり展示販売されている。脂は化粧品にも。エミューの夢は広がる。所要先で知りあったこの鳥、じっと音なしで見つめられると・・・・少々気が引けた。