コロナ感染症は人のつながりを分断した。対面から非対面が日常の姿になり、大勢に取り囲まれたの仕事からリモートで一人で行う仕事環境へと激変させた。人間関係の煩わしさから解放されたと思う人もいるが、つながりの重要性が改めて認識されたという方もいる。『つながり』の重要性が初めて明確にされた研究は、今をさること40年前、1979年にアメリカのアラメダの住民を対象にしたものだ。9年間の追跡調査の結果では、社会的に孤立している人は社会的ネットワークを多い者と比較し、死亡率が男性で2.3倍、女性では2.8倍という結果であった。2020年のつながりは、新しい技術によって、従来とは異なるが、つながることが可能である。健康の視点からも新しいつながりを作ることが求められる。