大漁

知人から送られたのは、金子みすゞの詩集3冊。当方が、有名な大漁という詩を取り上げ、『視点の逆転』をお話したことを覚えていて、わざわざ送ってくれた。思わず口ずさみたくなる童謡、易しくて優しい言葉が、その詩に込められた重いテーマもすんなりと沁みてくる。浜辺で大漁と喜ぶ姿と、海の中では魚の悲しみと立場によって反転している。立場で受け止め方が変わるのはそれって当たり前!?。でも、立場を入れ替えて、同じ詩の中表現されることはなかった。気がつこうとしなかった。と、この詩を読むと考えさせられる。