今年の一字

 年賀状にしたためた、今年の漢字は、『芽』草冠に『牙』とかく「芽 め」。分かり易く、簡単に書ける漢字であるが、その意味するところは深い。動物の牙は、獲物を刺さっては離さず、ガブリとしがみつく。上に伸びていく草木の芽の成長過程を示すにはふさわしい意味を表現できる。新芽、若芽、芽吹、新しいスタートをも込められる。実際の草花の芽を、観察してみると、本当に牙の形に見えてくる。                             菫の種をプランターに蒔いたところだ。芽がでてくると、この字そっくりではないかと思いをはせている。